バクシーシ


海外を旅行して、チップの扱いに戸惑った経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。


バクシーシというのは、もともとイスラームの「喜捨」、つまり経済的に余裕のある人が貧しい人にお金または物を与えるのは当然である、という考えから生まれています。
ところがこれが、「あなたは持っているのだから、もっていない私に与えるのが当たり前!」というかのように持たないものが持つものに、当然のようにお金や物をせびる形になってしまっているようです。
バクシーシをめぐっては確かに不快な思いをすることも多々あります!
エジプト人は、もらったバクシーシが少ないと判断すると、自分が馬鹿にされたと考え、怒ることもあります。
一方、あまりに気前よく支払ってしまうと、良いカモを捕まえた!
といわん馬鹿にしつこく・・・時には集団で! 迫ってきます。
日本にはお金で人間関係が左右されることを嫌悪するきらいがありますが、実際、お金が人間関係の潤滑油となり得ることは事実です。
イスラームでは神もこれを積極的に認めているのです。
違和感をもつことも多々ありますが、そこは民族性の違いです。
郷に入ったら郷に従え・・・小額の紙幣は用意しておき当地に規準に妥当な金額を支払うのが、礼儀である気がします。

では実際、どれほどの金額が妥当なのでしょう?
一般の食堂などでは、ウェーターに30〜50pt.くらい、ちょっと高級なレストランなら料金の1割程度をテーブルにさりげなく置いておくとスマートです。
また、トイレでもまず、無料ということはないので、50pt.を渡すのが相場です。




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エジプトの祝日




●イードル・フィトル
ラマダーン(イスラーム暦の第9月で断食月)が終わると、イードル・フィトルと呼ばれるお祭りが行われます。
普段離れている親戚に会いに行く、といった感じで、特別に何をするというわけではありません。
しかし、血縁を何よりも大切にするエジプト人にとっては大切な行事です。
日本でいうと、お盆やお正月などの帰省に値する感覚でしょう。

●イードル・アドハー
イスラーム暦の第12月は巡礼月です。
イードル・アドハーは、第12月の10日に、巡礼が無事終わったことを神に感謝して、羊やらくだを屠る儀式を行う祭りで、犠牲祭です。
巡礼に行ったものだけでなく、故郷にいる人も羊などの首を切り、みんなで食べます。
この間は長い休みとなり、日本でいうゴールデンウィークのようです。


エジプトはイスラーム教徒が90パーセントを占める国ですが、国民の7パーセントはコプト教の信者です。
しかしイスラームの場合と異なり、コプト教の祭典は、聖人の死亡日を記念する祭りです。


宗教的な祭典とは別に、公共の祭典があります。
かなり政治色の強いもので、各県ごとに住民が伝統の民謡や舞踊を披露します。





宗教上のタブー


エジプトはイスラームの国です。
イスラームのモスクの装飾は、イスラーム教徒でなくても非常に興味深い、芸術性の高いものです。
しかしあくまで私たちは観光客であり、地元の人たちの生活を乱すことは避けなくてはなりません。
エジプトは非常に暑い国ですが、街中を歩くときも肌の露出は好ましくありません。
実際、現地の人を見ていても、直射日光が肌を直撃するような格好はしていません。
軽く薄いものを羽織っていたほうが・・・たとえば、現地の人が着ているようなガラベーヤは実に当地の気候を知り尽くしたすぐれものです!・・・涼しく感じられます。

また、モスクでは金曜日は礼拝が行われます。
たとえばカイロのブルーモスク「ガーマ・アズラク」では、13:00〜15:00は礼拝の時間なので、観光客は入場を控えたほうがいいでしょう。


エジプトは比較的規則が緩やかで、ステラというビールや、オマル・ハイヤームというワインなど、レストランではアルコール類を置いています。
それでも、特にラマダーンの断食のときにはアルコールは飲みませんし、禁止です。
そんなときには、観光客といえどもあまりおおっぴらにお酒をあおるような真似は避けるべきです。
アルコールに限らず、ラマダーンの期間は、日中、食べ物を持って街中をうろつくような真似はやめましょう。