ミイラとカノプス壺


死後の世界を信仰する古代エジプトにとって、墳墓は永遠の家として絶対的に重要なものであったと同様、肉体も、いつか霊魂が戻る日のために永遠に保っておくべきものでした。
そのために作られたのが、ミイラです。
ミイラは長い日数と、さまざまな過程を経て作られます。
そのための製作費用も馬鹿になりませんでした。
ワニや猫、犬、牛、ヒヒ、そして鳥ではトキなどもミイラにされ、人間のミイラと共に葬られたのです。
ミイラ製作は、ローマ帝国時代になると、顔には仮面ではなく肖像画がのせられるなど変化をしながらも続行されたのです。


その壺はカノプス壺といい、石製や陶器製でした。
4つひと組で用いられ、4つの壺には肝臓、肺、胃、腸が収められたといいます。
古代エジプト人にとって肉体の保存は最重要課題でした。
そのためこれらの4つの内臓も遺体と同様にねんごろに保存されたのです。
4つひとセットのカノプス壺は、それ自体、工芸的な価値があります。
4つの壺にはそれぞれふたがあり、そのふたは古代エジプトの神のひとりであるホルス神の4人の息子の神の頭部が模されているのです。
肝臓の壺は、人の頭部であるイムセティ、肺は猿の頭部のハピ、胃はジャッカルの頭部のドゥアムテフ、そして腸はハヤブサの頭部をもつケベフセヌフです。
4人の神が各内臓の守護神となっていた、ということなのでしょう。

カノプス壺は、エジプト考古学博物館でみることができます。





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考古学博物館 ウシャブティ


エジプト考古学博物館といえば、あのツタンカーメン王の秘宝が展示されている、きわめて有名な博物館です。
ツアー旅行では、せいぜい1〜2時間ほどしか時間がとれないかもしれませんが、それでもエジプトを訪れたのなら欠かせない観光スポットです。


考古学博物館には、古代エジプトがツタンカーメンの王墓に埋葬したような金銀財宝だけでなく当時の人びとの生活をうかがわせるさまざまな日常品も展示されています。
ツタンカーメンの黄金のマスクなど、あまりにも有名な所蔵品だけでなく、日常品のひとつひとつを見ていても実に楽しく、興味深いものがあります。


ウシャブティ

ウシャブティとは「こたえる者」という意味です。
呪術的な目的で作られ、墓の主が来世において、必要なときに呼び出し、死者の身代わりになって労働に従事する役目を担います。
興味深いのは、その数です。
ウシャブティは時代と共にその数を増し、新王国時代になると365体、つまり1年分がひとりの死者のために用意されたのです。




ベリーダンス


イスラームの女性は、父親と夫以外の男性からは隔離されるように生きています。
そんなイスラームの国、エジプトにあって、不思議にも思われるほどのセクシーな踊りです。
実際、保守的なイスラーム教徒は、ベリーダンスの廃止を求めていますが、なにぶん、需要が批判を上回っているようです。

ベリーダンスは中近東が発祥の地といわれ、エジプトに限らず、トルコなどでも、さらにはギリシアなどでも観ることができます。
古代エジプトのクレオパトラも踊ったと伝えられています。
「ベリーbelly(腹部)」の踊り・・・といわれるだけあって、おなかの動きに特徴があります。
どうしたらこんなに動くのだろうか、と思うほど、腰やおなかを実に見事に・・・セクシーに、動かします。
オリエンタル・ダンス、またはラッカス・シャルキーと呼ばれているようです。


ベリーダンスには子孫繁栄の意味があるということで、結婚式で披露されることが多いようです。


生演奏でいよいよ場が盛り上がる頃、大きく胸をはだけて、腰までスリットの入った、透けるようなセクシーな衣装をまとったダンサーが登場します。
何かに憑かれたようなその踊りは、観ているものの心に迫るものがあります。